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2009年7月 1日 (水)

お兄ちゃん、テロテロして。2

昨年起こった厚労省の事務次官、および
家族が刺殺される事件を受けて
戦前の五・一五事件との類似性を語る人は
たくさんいただろう。

「犯人よくやった!」
というインターネット掲示板の物言いといい
なーんか、よくできた悪夢のパロディとしか
言いようのない事件なのであった。

「五・一五事件」は言わずもがな、
戦前の一大テロ事件だが、あれを境に
日本の政治力学や、ルール、空気が
少しずつ変わり始めたというのが
歴史の見方の一致するところではないか。

テロは、それまでの社会のルールや
空気を少しずつ、かつ確実に
暴力的で悪い方向に変えてしまう。

かつ恐ろしいのは
「失われてしまった良きもの」
の存在を忘却のふちに追いやってしまう
ということだ。

2001年の9.11の前にあった空気、
昨年6月の秋葉原事件以前の空気について
正確に語れる人が、どのくらいいるか?

つまり、僕たちは気が付かないうちに
「テロ以降の、確実に悪くなった世界」
に住むことを余儀なくされるということだ。

村上春樹「1Q84」の主人公たちは
知らず知らずのうちに、
それまでとは異なる世界に移行してしまうが
主人公たちと、9.11以降の僕との間に
何らの違いはないのではないか。

というのがこの不穏なタイトルの真相。


ヤトミックカフェ

矢透泰文が主催するコンテンツサイト。
コーヒーは出しませんが、楽しい読みものをサーブ。
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Think and Listen. yatomic_Cafe 2009

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